わみの谷地自然園の埋め立て

松原湖から八峰の湯(ヤッホーの湯)・小海町高原美術館へ向かう八ヶ岳ビューロードの山裾に広がる「わみの谷地(沢の湿地)自然園」があります。「わみの谷地自然園」に隣接して町営グランドがあります。現在建設中の中部横断自動車道の残土を水はけの悪い町営グランドのかさ上げに利用するとともに、「わみの谷地自然園」を埋め立てる計画が町議会の全員協議会で報告されました。「わみの谷地自然園」は湧き水が流れ多種多様な植物、生物が生息しており、素晴らしいハンノ木林を形成しており貴重な自然であると思います。中部横断自動車道の残土を町営グランドのかさ上げに利用することは良いと思いますが、「わみの谷地自然園」を埋め立てるということは希少な谷地が消滅し、そこに生息する生物を絶滅させることになり、重大な自然破壊につながるものと考えます。今年は「国際森林年」で「森を歩く」がテーマとなっており、この考え方にも逆行することになります。残土の利用は町営グランドのかさ上げのみとし、「わみの谷地自然園」の埋め立ては決して実施しないよう小海フィンランド協会としても強く要望するところです。
「わみの谷地自然園」に広がるハンノ木、オニクルミ、サワシバなど